【速報】阿蘇山噴火!警戒レベルの違いと過去の歴史

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気象庁が10月8日の深夜1時46分頃、阿蘇山が噴火しました。この噴火で警戒レベルが3に引き上げられました。今のところ大きな被害は出ていないようですが、5段階ある噴火の警戒レベルの違いとは何なのでしょうか?今回は警戒レベルの違いと、阿蘇山の噴火の過去の歴史を振り返りたいと思います。


警戒レベル1〜5の違い

噴火の警戒レベルには1〜5段階ありますが、その違いとは何なのでしょうか?気象庁によると下記のような説明がされています。

(以下、引用)
噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。
国全体の活動火山対策の総合的な推進に関する基本的な指針等を定めた活動火山対策特別措置法に基づき、各火山の地元の都道府県及び市町村は、火山防災協議会(都道府県、市町村、気象台、砂防部局、自衛隊、警察、消防、火山専門家等で構成)を設置し、平常時から噴火時の避難について共同で検討を行っています。火山防災協議会での共同検討の結果、火山活動の状況に応じた避難開始時期・避難対象地域が設定され、噴火警戒レベルに応じた「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」が市町村・都道府県の「地域防災計画」に定められた火山で、噴火警戒レベルは運用が開始(導入)されます。
噴火警戒レベルが運用されている火山では、平常時のうちに火山防災協議会で合意された避難開始時期・避難対象地域の設定に基づき、気象庁は「警戒が必要な範囲」を明示し、噴火警戒レベルを付して、地元の避難計画と一体的に噴火警報・予報を発表します。 市町村等の防災機関では、あらかじめ合意された範囲に対して迅速に入山規制や避難勧告等の防災対応をとることができ、噴火災害の軽減につながることが期待されます。
(http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm)

【レベル1】
種別:予報
名称:噴火予報
対象範囲:火口内等
キーワード:各火山であることに留意
火山活動の状況:火山活動は静穏。火山活動の状況によって、火口内で火山灰等の噴出が見られる(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)
住民等の行動:通常生活
登山者・入山への対応:特になし(状況に応じて火口内への立入規制等)

【レベル2】
種別:警報
名称:噴火警報(火口周辺)又は火口周辺警報
対象範囲:火口周辺
キーワード:火口周辺規制
火山活動の状況:火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。
住民等の行動:通常生活
登山者・入山への対応:火口周辺への立入規制等(状況に応じて火口周辺の規制範囲を判断)

【レベル3】
種別:警報
名称:噴火警報(火口周辺)又は火口周辺警報
対象範囲:火口から居住地域近くまで
キーワード:入山規制
火山活動の状況:居住地域の近くまで重大な被害を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。
住民等の行動:通常生活(今後の火山活動の推移に注意。入山規制。状況に応じて要配慮者の避難準備等)
登山者・入山への対応:登山禁止、入山規制等、危険な地域への立入規制等(状況に応じて規制範囲を判断)

【レベル4】
種別:特別警報
名称:噴火警報(居住地域)又は噴火警報
対象範囲:居住地域、及びそれより火口側
キーワード:避難準備
火山活動の状況:居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される(可能性が高まってきている)
住民等の行動:警戒が必要な居住地域での避難準備、要配慮者の避難等が必要(状況に応じて対象地域を判断)

【レベル5】
種別:特別警報
名称:噴火警報(居住地域)又は噴火警報
対象範囲:居住地域、及びそれより火口側
キーワード:避難
火山活動の状況:居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある。
住民等の行動:危険な居住地域からの避難等が必要(状況に応じて対象地域や方法を判断)

以上が5段階の違いです。今回の阿蘇山の噴火はレベル2から3に変更されたので、「噴火警報」になり、居住地域の近くまで噴石などの重大な被害が及ぶ状況にあるということになります。


阿蘇山の噴火 過去の歴史

活火山である阿蘇山は、過去にも噴火をしています。これまでの歴史を振り返ってみましょう。活動史が残されている範囲から一番古い噴火被害は、1816年で、水蒸気噴火によって1名死亡したそうです。

1854年2月26日:噴火
1872年12月30日:噴火
2015年9月14日9時43分:中岳第一火口より噴火。噴石及び噴煙(上空2,000m)の発出が確認されたため、噴火警戒がレベル3となる。
2016年4月16日午前8時半頃:中岳第一火口でごく小規模の噴火。熊本地震の強い揺れにより火口壁が崩落したことなどが要因。
2016年10月8日午前1時46分頃:噴火が発生したため噴火警戒レベルを2から3に引き上げられる。

このように今回の噴火を含めると過去5回噴火しています。1872年から随分間があいているように見えますが、その間にも活動はあり、第一火口から噴出した噴石などで死亡事故が起きたりしています。
ただ、2015年以降は地震の影響もあり、さらに活動が活発になってきています。

まとめ

噴火の警戒レベル1〜5までの違いはおわかりいただけたと思います。周辺地域の方々は大変だと思いますが、気象庁から発表される状況に応じて行動していただきたいです。
阿蘇山の過去の歴史から2015年以降、活動が活発化してきていることがわかりました。今後ますます注意が必要ですね。

以上、「【速報】阿蘇山噴火!警戒レベルの違いと過去の歴史」でした。


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